SAM 940 核種分析器は、シンプルな操作オプション、迅速に対応する機能で信頼性の高い正確な技術データを自動的に取得する機能が搭載されています。
放射性同位体の識別と線量率の特性評価に関するさまざまな技術レポートを入手できます。
核種固有の線量計算、GPSと履歴データ、および統計的信頼水準の分析を行います。
電源を入れると、SAM 940はクイックセルフテストを実行し、すぐに監視を開始します。
長時間の電源切断後でも、温度安定化と自動キャリブレーションにより、正確な同位体同定結果が保証されます。
一般的なGM サーベイメータは、
γ線・α線・β線・X 線の総和を積算して、Cs137 相当として線量を算出し
全放射線量を積算するための測定器です。
従って、GM サーベイメータでは放射性物質の特定まではできないので、
放射線量の増加原因、汚染原因などを分析することまではできません。
放射線核種分析器 SAM940 では、搭載されているNaI(Tl)シンチュレーション検出器により、
放射線(γ線)のエネルギー分布を広範囲にわたって測定することができるので、
天然の放射線量が増加したのか、人工放射性物質(I-131,Cs-137 等)が増加したのかなどを特定することができます。
このことは、汚染原因を調査する重要な手がかり情報を提供し、その後の対応の決定に大きな役割を果たすことになります。
SAM940シリーズでは更にエネルギー判別能力を高めた、新結晶LaBr 検出器もあります。
より高分解能なLaBr 検出器によるスペクトル測定により、より多くの放射性物質の分析と特定をすることができます。
SAM940 はユーザの使用目的に応じて様々なデータ表示モードを用意した、N42.34 ANSI規格の新世代スペクトルサーベイメータです。
SAM940のキャリブレーションに関しては、Cs137 標準線源(日本アイソトープ協会製)により簡単に実施することもできます。
内蔵検出器 | 2×2インチNaI、1.5×1.5インチ LaBr、中性子用LiI検出器 |
分解能 | 7% @662keV (NaI)、2.8% @662keV (LaBr) |
線量率 | 0.1nSv/h~100μSv/h |
エネルギー範囲 | 18keV~3.0MeV |
スペクトル長 | 1024チャンネル |
スペクトルメモリ | 10,000個スペクトルを本体(CFカード)に保存可能 |
スタビリゼーション | NORMによる自動スタビリゼーション |
アラーム | ビジュアル(スクリーン)、オーディオ(内部スピーカ) |
キャリブレーション | K-40による自動エネルギーキャリブレーション |
バッテリータイプ | 単3電池×8本 (充電タイプ可) |
サイズ | 305×102×127mm(検出器含まず) |
重さ | 2.0kg (2×2インチNaI検出器。バッテリー含む) |
電源 | 単3電池×8本 (充電タイプ可) |
動作温度 | -20℃ ~ +50℃、操作時 |
外部接続 | イーサネット、CFリーダ(USB) |
製造メーカー | 米Berkeley Nucleonics社 |
付属品 | 日本語取扱説明書、ACアダプタ、専用ケース |
モデル名 | サイズ・検出器 | 分解能 | 中性子線検出 | 価格 |
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940-2-G | 2x2 NaI | 7% | 不可 | お問合せ |
940-2-GN | 2x2 NaI, 6Lil | 7% | 可 | |
940-3-G | 3x3 NaI | 7% | 不可 | |
940-3-GN | 3x3 NaI, 6Lil | 7% | 可 | |
940-2-L | 1.5 x 1.5 LaBr | 2.8% | 不可 |
頑丈な割に軽くて使い勝手が大変良い。利用方法も直感的でわかりやすい
メニューがわかりやすい。パソコンとの相性も良くデータ管理が簡単
自衛隊で使用
|感度もよく、同定時間も短い。
Jonathan Smith
May 30, 2019